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特別高圧・高圧回路のケーブル絶縁診断を実施しました

8月は月初めからお盆にかけて、特別高圧回路の継電器試験やケーブル絶縁診断など様々な試験を実施しましたが、写真撮影NGの現場も多く今回はケーブル絶縁診断を実施した現場の写真を投稿させていただきます。

1件目は洋上風力発電所22,000V回路のケーブル絶縁診断です。ケーブルの亘長が5kmとかなり長く、大容量の試験器が必要と考えたため中部精機のハイ・リケスタを準備しました。
試験電圧まで上昇するのにかなりの時間を費やしましたが、何とか試験を終える事ができました!


2件目の現場は6,600Vの高圧回路のお客様です。
電気主任技術者が年次点検を実施したところ、引込ケーブルの絶縁抵抗値が低いため不良を指摘されたお客様でした。
電気工事業者より施設して10年未満だったため、精密な診断を依頼されての試験です。
実施内容は、遮蔽層の絶縁抵抗測定、遮蔽層導体の電気抵抗測定、5kV/10kV高電圧を印加しての成極比・弱点比による診断です。
成極比のグラフを確認するため、今回はメモリハイコーダMR8870を使用して試験しております。
①遮蔽層の絶縁抵抗が低下気味であること
②10kV電圧印加して約3分後に漏洩電流波形が乱れて成極比に異常が見られたこと
③5kV印加時の絶縁抵抗値と10kV印加時の絶縁抵抗値に大きな差があり、弱点比に異常が見られたこと
以上の3点より要注意の判定と判断しました。
電気主任技術者、電気工事業者、施主様にこの現状をご報告させていただき、できるだけ早めに改修を実施できるよう、アドバイスさせていただきました。

当事務所は、特殊なケーブル絶縁診断や特性試験等、幅広く対応しております!!
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